あゆみクリニックの医療安全への試み
改善対策の実例
あゆみクリニックでは、「患者様の声」から頂戴しましたさまざまなご意見や医療安全会議で取り上げた当院の問題点をもとに、安全・安心で質の高い医療を実現するために、患者さんと共に地域の開業医としての質の向上に努めております。ここでは、主に当院における改善事例の一部についてご紹介いたします。

改善例1 (インシデントレポートからの改善)

自動ドアの安全対策

当院では0歳のお子様より90歳を超えるお年寄りまでさまざまな方が来院される中で診療所の入口が狭く3歳児より10歳のお子様が自動ドアに手を挟む事例が過去10年間で2例ありました。そこで自動ドアの開閉スピードや指を挟む原因など洗い出し改善案を策定、安全ガードの取り付けを実施することで安全性を確保しました。

改善例2 (患者声からの改善・提案)

待ち時間の見える化

長年通院している者です。予約時間通りに診察できないのは、仕方ないのですが、私が受付した後で来院した人が先に診察室に入ったりしています。この方も予約をしているのかもしれませんが不平等を持つこともあります?時間バッジを配るなど、患者同士でもわかるようにしてほしい。
また、最近受付の方の心配りが少し足りないと思うこともあります。
混雑時に来院した患者様で順番を取り一時外出した後、当院でお呼び出ししてすぐ診察する患者様もいらっしゃいますので、一時外出で戻ってこられた患者様さんと予約の患者様については、ご指摘の通り、混雑の中、お待ちの患者様より後から来院し、検査・診察を行っているように見えると判断いたしましたので、至急「予約時間入りバッジ(写真)」を導入しました。導入後、ほかの患者さんからも予約時間が明快で誤解されにくい。②予約時間が遅れた場合、どの位患者さんがお待ちか分かるので当院の職員があとどの位待つかご案内しやすい。などの改善点が見られました。このような改善点の他に今後当院では、受付対応と看護師や管理栄養士との連携を強化し、チームワークで待ち時間の有効利用の観点から「待ち時間の質の改善」に取り組み始めています。

改善例3 インフルエンザ予防接種時の院内感染の防止と混雑の緩和の改善

ヒャリハット及び患者様の声からの改善・提案

以前から、お子さま連れのお母さまより「インフルエンザ予防接種の院内混雑が激しく院内感染が心配なため、安全な予防接種の環境を整えてほしい」とのご意見をいただいていました。その一方で、一般の患者様より「予防接種の子供達が元気すぎて少し静かにできないか」という声がたくさん挙がっていました。そこで、新型インフルエンザの流行を機会に火曜日にインフルエンザ予防接種時間を設けると共に一般診察と重なる場合は当院駐車場にインフルエンザ予防接種をされる患者さん専用の受付・待合を臨時に設置し、一般診察の患者さんと分離することにしました。また、平成22年より更に10月・11月の接種シーズンには、日曜日・祝日など一般診療の無い休日にインフルエンザ予防接種日を設定し、院内感染防止に努めております。

改善例4 予防接種の液漏れ事故防止の改善(インシデントレポートからの改善)

当院の予防接種は年間約4000名の方に対して実施しておりますが、過去注射器と注射針の接合確認ミスや不良品の為に注射時に液漏れを発生させる事故が3件発生しました。そこで院内で検討した結果、針と注射器の一体型である注射器を院内の予防注射の約7割に導入することで液漏れ事故の発生しにくい体制を確保しました。
現在は、注射器の色が1色の為、現在の導入利率は約7割にとどまりますが、メーカーの発売を待ちいずれ100%の導入をする予定です。

改善例5 院内感染防止の改善・空気清浄機の設置と使い捨てマスクの無料配布

ヒャリハット及び患者様の声からの改善・提案

インフルエンザが流行しあゆみクリニックでの院内感染が心配です・・・
この前、少し離れた席でインフルエンザらしい人?が座っていて不安でした。
当院において小児感染症については、過去に隔離ミスのヒャリハットが2例発生した事を機会に全職員へ問診マニュアルを配布し、皮膚の病状を問診記入時に拝見させて頂き、感染症の疑いのある患者さんについては隔離を徹底するように受付手順を改善しました。また、週3例以上インフルエンザの確定症例や感染性の高い腹痛の伴う風邪が発生した場合、受付にて問診を強化し感染性の高いと疑われる患者さんに関しては飛沫感染の防止の為、マスクを着用して頂き、隔離室(院内に最大7組)に誘導し一般の患者さんと待合室を別にすると同時に全室に坑ウィルス・細菌型の空気清浄機を導入しました。更に患者様が気になった時にいつでもマスクを使って頂けるよう使い捨てのマスクを大人用(Fサイズ)・子供用(Sサイズ)乳幼児用(SSサイズ)を待合室にご用意し、無料でご利用できます。院内感染防止については、終わりなき改善を心掛け今後も安心・安全な待ち合いづくりに努めてまいります。

改善例6 (クレームからの改善)

靴の取り違いの防止下駄箱を設置

当院では小児科を標榜していることもあり、下足禁止にしているため、帰宅の時に靴の履き間違えにより靴が紛失する事例が過去2年間で5例発生しました。そこで大きめの木の札(写真)の鍵付きの下駄箱改善案を策定、木の札には鈴を付けることで鍵の紛失対策を実施することで靴の紛失及び履き間違い防止の対策をいたしました。

改善例7 (クレームからの改善)

母子手帳交換札の導入

当院では、インフルエンザを含めて年間5000例を超える予防接種の実績があり、5歳未満の方に対しては、接種歴や接種量・薬剤のロット添付の記載を行うため、母子手帳を一度受付にてお預かりしております。その中で、H28年8月に別の患者様と渡し間違えるミスが発生しました。当日に回収し、翌々日にご返却しましたが、患者さまより個人情報の取り扱いに対する意識の低さについて、ご指摘されたことを機に母子手帳のお預かりに関しましては
① 番号札を発行し、注意を徹底。
② 交換札の番号の回収時の確認。
③ 必ず返却の際に、「間違いないかご確認ください」とその場で確認していただくよう声かけをする
ように改善しました。